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2012 年度 実績報告書

自由な連続音声からの単語音素系列と指示対象カテゴリの学習

研究課題

研究課題/領域番号 23700200
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

田口 亮  名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70508415)

キーワード音声情報処理 / 言語獲得 / シンボルグラウンディング
研究概要

ロボットが人と対話するためには,言葉と実世界の事物・事象の対応関係をロボットが理解できなければならない.申請者の先行研究では,発話と指示対象(物や場所など)の対応関係を,音響,文法,意味を統合した確率モデルで表現し,それを統計的モデル選択に基づいて最適化することで,単語の音素系列と意味を学習する手法を提案した.この研究には次に示す3つの課題が残っていた.(1)指示対象が事前にカテゴリ化されていることを仮定している.(2)色や形といった物体の属性を表す単語は学習できず,物体そのものを表す単語のみ学習可能である.(3)実験はシミュレーションで行っており,実環境での評価は行っていない.本研究では先の手法を基に,(a)連続量として与えられるセンサ情報を適切にカテゴリ化する機能と,(b)単語の対象となる属性を判定する機能を開発・付加すること,そして(c)人とロボットの協調作業の場を構築し提案手法の有効性を評価することを目的とする.
平成23年度の成果として,(a)については,従来法で用いた3つの確率モデルのうち,意味のモデルを拡張することによりカテゴリ化の機能を実現した.また(b)については,単語の情報量を元に対象属性を判定する機能を開発した.さらに(c)については場所の名前を学習する自動巡回ロボットを開発した.
平成24年度は,上記(a)~(c)の手法の改良を進めた.さらに,相対的な意味を表す単語の学習方法を開発した.従来研究では,単語と共起するセンサ情報を直接的に学習していたため,色や大きさ,位置などのように,他の物体との比較や,典型的な概念との比較によって表される単語の意味は学習できなかった.また,人間同士の対話においては,参照点(比較対象となる物体や概念)が明示されない場合がある.そこで,EMアルゴリズムを用い,参照点の推定と語意の学習とを同時に行う手法を開発した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 連続音声からの語彙学習2012

    • 著者名/発表者名
      田口 亮
    • 雑誌名

      人工知能学会誌

      巻: 27(6) ページ: 594-599

  • [学会発表] EMアルゴリズムを用いた参照点に依存した語意の学習2013

    • 著者名/発表者名
      田口亮,WANG DING,YU QIYUE,保黒政大,梅崎太造
    • 学会等名
      情報処理学会 第75回全国大会
    • 発表場所
      東北大学
    • 年月日
      20130306-20130308
  • [学会発表] 音声対話による場所名の学習と巡回経路指定2012

    • 著者名/発表者名
      東拓実,服部公央亮,田口亮,保黒政大,梅崎太造
    • 学会等名
      平成24年度電気関係学会 東海支部連合大会
    • 発表場所
      豊橋技術科学大学
    • 年月日
      20120924-20120925
  • [学会発表] 連続音声からの語彙学習と自動巡回ロボットへの応用2012

    • 著者名/発表者名
      田口亮,東拓実,梅崎太造,保黒政大
    • 学会等名
      日本ロボット学会 第30回記念 学術講演会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      20120917-20120920
  • [学会発表] 連続音声からの語彙学習と特徴選択2012

    • 著者名/発表者名
      田口亮
    • 学会等名
      第18回 創発システムシンポジウム
    • 発表場所
      同志社リトリートセンター
    • 年月日
      20120901-20120903
  • [学会発表] 音声対話による場所名の学習と巡回経路指定2012

    • 著者名/発表者名
      東拓実,服部公央亮,田口亮,保黒政大,梅崎太造
    • 学会等名
      第18回 画像センシングシンポジウム
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      20120606-20120608
  • [備考] 田口亮の研究紹介

    • URL

      http://taguchi-lab.com/

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公開日: 2014-07-24  

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