本研究は、コンピュータグラフィックスを応用し、聴覚障がい児のための口唇動作学習システムにおける口唇動作CGアニメーション教材の自動作成手法を開発した。本研究の結果、学習者の顔の違いに影響されずにモデリングとアニメーションの基礎部分について自動作成することが可能となった。モデリングについては、シュリンクラップ方式により、学習者の顔形状を作成する時間を短縮した。アニメーションについては、母音の口唇動作を定義するために、複数の話者モデルの口唇動作の基準点を計測し、それらの変化を2次元数理モデルとして表現した。またその数理モデルを3D-CGに適用することで、自動的にアニメーションを生成した。
|