本研究の目的は,メディアイクエーションが情報検索における利用者の評価や検索行動に与える影響を検討することである.まず擬人化エージェントに検索システムの窓口の役割を付与した検索インタフェースを構築し,システムの印象や評価について検討した.実験の結果,擬人化エージェントを用いたシステムに対してより親しみを感じ,評価も高くなることが示された.次に擬人化エージェントにユーザと共同検索を行う仲間としての役割を付与し,共同検索の関わり方の異なる2つの検索インタフェースを構築した.実験の結果,どちらもベースシステムよりもよい印象を与え,かつ多様なキーワードの利用を促進した.また関わり方による違いもみられた.
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