研究課題
若手研究(B)
本研究では、図書館利用記録の秘密性について成り立ちから検討を行い、国家権力に対する抵抗の理念が強くみられることを見いだした。さらに利用記録の秘密性は単に個人を保護するのみならず社会制度をも保護しているといえることを把握した。これらの保護は、プライバシーを財産権ととらえる法哲学上の学説と強い関連を有する。プライバシーの権利を人格権ととらえるか財産権ととらえるかは、現在法哲学のひとつの課題となっている。図書館利用記録もまた、必然的にこの枠組みのなかで検討する必要があることがわかった。
すべて 2013 2012 2011
すべて 学会発表 (3件) 図書 (2件)