本研究では、メンタルケア情報システムに必要となる生活者コンテキストに関する情報を蓄積する生活者データベースを構築するため、申請者らが開発中の心理情報収集システムを用いて、大学生を標本集団とした長期の調査を実施し、そこで得られるデータから被験者のメンタルヘルスの変化を抽出・モニタリングするためのプロトコル解析に用いるアルゴリズムを開発することを目的とするものである。 平成25年度の研究実施計画に関する実績は、25a)要支援者プロファイルのモデル作成について、H24年度調査にてメンタル・心的変化が特徴的な一部の被験者(要支援者)に対して、彼らのプレゼンス情報(健康心理状態等)及びプロファイル情報(性別、居住環境等)を得るために、メンタルカウンセラーの協力を得た継続調査を11月、12月の2度に渡り実施した。被験者らが入力する生活者コンテキスト情報とこれらのプレゼンス/プロファイル情報からプロファイルモデルを構築した。25b)研究成果の報告については、メンタルヘルス診断のための開発システム評価及びメンタルケア介入のためのプロファイルモデルを用いたオンライン医療コミュニティ診断に関する成果について、それぞれ国内学会、国際学術会議にて発表および学会誌への論文投稿を行った。
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