研究課題/領域番号 |
23700306
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
竹内 光 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (50598399)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 認知科学 / 認知訓練 / 可塑性 / 高次認知機能 / 遺伝的多型 |
研究概要 |
本研究の目的は(1)横断的研究による高次認知機能の個人差の神経基盤,(2)縦断的研究による認知訓練による高次認知機能の可塑性とその神経基盤,(3)それに影響を与える遺伝的基盤、(4)横断的研究による高次認知機能やそれと関係した神経基盤に関係する遺伝的因子、環境因子、生活習慣、身体データの解明である(図1)。本研究では、これらの4つのテーマについて、心理指標とMRI画像を用いた横断的研究とそれに加えて被験者に認知訓練を行わせて、それらの変化を測定する縦断的研究により明らかにする。本研究を通して、高次認知機能の個人差と対応する脳内機構とそれらの変化と関連したり変化を引き起こす認知訓練、遺伝的要因、環境要因、生活習慣、身体データを明らかにしていく。この研究の目的に基づき、本研究では、1週間の認知訓練の縦断訓練を行い横断的データの収集を重ねた。(1)研究目的を達成するために右利きの健常な大学生を被験者として募り、実験の説明を行い同意を得た上で(a)縦断的な介入研究を行い、その前後で(b)MRI撮像と(c)認知機能の評価を行う。そして、その介入前に(d)遺伝子多型の評価、(e)生活習慣、環境因子に関する質問表、(f)身体データの収集を行った。これに伴い、目的(1)と(2)についてこれまで主に明らかにすることに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
またこの年度にはそれまで得られたデータを用いて十分なNが集まったデータからそれぞれの目的のための解析を行った結果の研究成果の発表に努める予定であったが、そのように研究目的(1),(2)に関しては予定した通り進行中である。なお研究目的(4)には多くのデータが必要で、いまだデータが収集中である。研究目的(3)に関しては震災の影響などで、あり共同研究先が忙しくなり、進行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度の研究計画としては、縦断研究は23年度のものと異なった課題を行っていく。横断研究のデータ収集に関しては同様のものを続ける。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度に関しても平成23年度と同様に使用されていく。物品は研究で使われるテストなどの購入に使われる。学会発表のための旅費も予定される。人件費・謝金に引き続き大きなウェイトがさかれる。研究発表の英文校正や印刷料にも使用が少なからず予定される。
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