研究課題/領域番号 |
23700314
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
池田 尊司 大阪大学, 人間科学研究科, 特任助教 (80552687)
|
キーワード | 神経美学 / 色彩調和 / fMRI |
研究概要 |
2012年5月には日本色彩学会第43回全国大会に参加し、23年度までに得られたfMRI実験の成果をまとめて「調和配色・不調和配色における脳活動の差異」の題目で口頭発表を行った。 同じく5月に第30回日本生理心理学会大会に参加し、ERP実験に取り組むための予備段階として行った言語性ワーキングメモリ課題の成果を「リーディングスパンテスト課題遂行時の事象関連電位変化」の題目で口頭発表を行った。2012年9月には日本心理学会第76回大会に参加し、これまでに実験の予備調査として取得した色彩調和と心理物理的特性のデータを再分析し「調和・不調和個別の色彩調和予測式の検討」の題目でポスター発表を行った。 2013年2月には株式会社ATR-Promotions所蔵のMRIスキャナをレンタルし、色彩調和判定課題遂行中の脳領域間のネットワーク解析に向けたfMRI実験を行った。現在、この実験にて取得したデータの解析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ERPによる実験は現在検討を重ねており、予備調査を進めている。fMRI実験に必要なMRIスキャナのレンタルに関しては前年度よりやや遅れが生じていたが、2013年2月に実現した。これによりネットワーク解析に向けた実験を開始することができ、当初の計画に沿って研究を進めることが可能となった。
|
今後の研究の推進方策 |
現在予備調査にとどまっているERP実験を引き続き行う。これと24年度に取得したfMRI実験データに関して解析を進めて論文にまとめる。平行して学会での発表を行い、最終年度の25年度には3年間の研究をまとめ上げる予定である。
|
次年度の研究費の使用計画 |
ERP実験に関しては、実験参加謝金と実験に必要な消耗品を計上する。 ここまでに得られた成果発表のため、日本色彩学会第43回全国大会・日本心理学会第77回大会・日本基礎心理学会第32回大会への参加に必要な旅費と、論文投稿に際して必要な英文校閲費用を計上する。 その他必要に応じて消耗品・書籍を購入する予定である。
|