本研究では,癌研究における個別化医療を志向した,統計的方法の研究を実施した,そこでは,(1)予測確度を重視した統計モデルの構築,(2)解釈の平易さを重視した統計モデルの構築の2個の相反する方向性のそれぞれにおいて新たな手法を開発した.(1)では,アンサンブル学習法,とくにルールアンサンブル法に焦点を当てた.その成果は,手法に関しては「応用統計学会 平成25年度 奨励論文賞」を受賞し,応用分野では「日本感性工学会 2014年度 事例研究賞」を受賞した.(2)においては,適応的ステップ回帰法,適応的指標モデルを生存時間研究に拡張した.さらに,書籍「樹木構造接近法」を執筆した.
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