研究概要 |
環境問題への対策として生態統計学が注目を集めているが, 生態統計学ではノンパラメトリック法が多用されている. しかしながら, 多変量データに対するノンパラメトリック法の構成については, 理論的難しさからあまり研究がなされてきていないのが現実であった.そこで, 統計学に不可欠な検定問題と変化点の推定問題に焦点を当てて理論の構成を行うことを研究目的としていた. 平成23年度では, 主に検定統計量の考案および変化点問題への拡張を研究計画としていたが, 検定統計量を J. Jpn. Soc. Comput. Statist. (Murakami, 2012) で論文として, また, 変化点問題への拡張として The International J. Adv. Manufact. Tech. (Murakami, 2012) に論文として研究成果を発表した. 平成24年度では, 主に多変量検定統計量の提案を研究計画としていたが, 多変量2標本検定統計量の提案を Proceedings in Computational Statistics (Murakami, 2012) および J. Statist. Comput. Simulation (Murakami, online available) に論文として研究成果を発表した. また, 多変量多標本検定統計量を Communication in Statistics - Simulation and Computation (Murakami, accepted) および 第59回国際統計会議で提案した. 平成25年度では, 検定統計量の提案および複数の変化点問題への拡張を研究計画としていたが, 検定統計量の提案とデータ解析を Statistics (Murakami, online available) に発表した.
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