研究課題
これまでに研究代表者は、伸長中の軸索が自分自身の伸び具合を膜伸展刺激として感知し、メカノセンサー・TRPV2を活性化することで軸索伸長が促進することを証明している。これに対し、動物は体の成長に応じて、神経回路の長さを調節する機構も有しており、この「受動的軸索伸長」にもメカノセンサー・TRPV2が関与する可能性は高い。そこで、培養ニワトリ胚を用いて、受動的軸索伸長へのTRPV2関与を調べ、現在、全く未解明な体の成長にあわせた神経回路の伸長調節の分子機構を明らかにすることを試みた。また、生体内における軸索伸長因子としてのTRPV2の役割の解明を試みた。そのために、組織特異的なTRPV2遺伝子改変マウスの解剖学的表現型を解析した。感覚・運動神経特異的なTRPV2CKOマウスを作製し、その行動、組織解析を行った結果、このTRPV2CKOマウスは運動失調を呈し、この異常が神経回路形成異常に基づき生じていることを明らかにした。
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