• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

シナプス可変性制御機構の分子・細胞生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 23700395
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

来栖 光彦  国立遺伝学研究所, 構造遺伝学研究センター, 助教 (50413985)

キーワードFGF / シナプス / 神経筋接合部 / ショウジョウバエ / 神経
研究概要

FGFシグナルは、逆行性シグナルとしてプレシナプスの分化を誘導することが哺乳類神経系において知られていたが、ポストシナプスにおける役割は明らかにされていなかった。本研究では、ショウジョウバエ神経筋接合部を実験モデルに利用することによって、(1)FGFリガンドPyrとThsが神経筋接合部で発現すること、FGF受容体Htlがグルタミン酸受容体IIサブユニット(GluRIIA)の近傍に局在することを、(2)FGFシグナルがシナプスブートンの数を正に制御すること、(3) FGFシグナルがGluRIIAのシナプスにおける局在を正に制御すること、(4)FGFシグナルがGluRIIサブユニットの転写量を正に制御することを明らかにした。以上の結果は、ショウジョウバエFGFシグナルが神経筋接合部の発達過程において、ポストシナプスのGluRIIサブユニットの発現を制御していることを示唆している。この研究成果は、シナプス形成におけるFGF分子の役割を理解する上で議論されていなかった新たなポストシナプスにおける役割を提案している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Developmental changes in expression, subcellular distribution, and function of Drosophila N-cadherin, guided by a cell-intrinsic program during neuronal differentiation.2012

    • 著者名/発表者名
      Kurusu, M.
    • 雑誌名

      Developmental Biology

      巻: 366(2) ページ: 204-217

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2012.04.006.

    • 査読あり
  • [学会発表] FGF signaling regulates post synaptic development in the Drosophila neuromuscular junction.2012

    • 著者名/発表者名
      小林百合、来栖光彦
    • 学会等名
      The 10th Japanese Drosophila Research Conference
    • 発表場所
      東京慈恵医科大学
    • 年月日
      20121013-20121013
  • [学会発表] ショウジョウバエFGFシグナルによる後シナプス分化の制御2012

    • 著者名/発表者名
      小林百合、来栖光彦、鈴木えみ子
    • 学会等名
      第35回日本神経科学大会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場
    • 年月日
      2012-09-19
  • [備考] 神経分化に伴う細胞接着分子N-cadherinの機能変化とその発現制御

    • URL

      http://www.nig.ac.jp/Research-Highlights/992/1067.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi