研究課題
若手研究(B)
FGFシグナルは、逆行性シグナルとしてプレシナプスの分化を誘導することが哺乳類神経系において知られていたが、ポストシナフ.スにおける役割は明らかにされていなかった。本研究では、ショウジョウバエ神経筋接合部を実験モデルに利用することによって、(1)FGFリガンドPyrとThsが神経筋接合部で発現すること、FGF受容体Htlがグルタミン酸受容体IIサブユニット(GluRIIA)の近傍に局在することを、(2)FGFシグナルがGluRIIAのシナプスにおける局在を正に制御すること、(3)FGFシグナルがGluRIIサブユニットの転写量を正に制御することを明らかにした。以上の結果は、ショウジョウバエFGFシグナルが神経筋接合部の発達過程において、ポストシナプスで機能し、GluRIIサブユニットの発現を制御していることを示唆している。
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
Developmental Biology
巻: 366 (2) ページ: 204-217
DOI:10. 1016/ j. ydbio. 2012. 04. 006
PLoS One
巻: 6(5) ページ: e19632
DOI:10. 1371/ journal. Pone. 0019632.
http://www.nig.ac.jp/Research-Highlight s/992/1067.html