大脳基底核におけるトポグラフィック神経回路の発達を担う分子基盤の解明

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23700411
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 神経解剖学・神経病理学
• 研究機関: 沖縄科学技術大学院大学
• 研究代表者: 星名 直祐 沖縄科学技術大学院大学, 細胞シグナルユ ニット, 研究員 (60598514)
• 連携研究者: 山本 雅 沖縄科学技術大学院大学, 細胞シグナルユ ニット, 教授 (40134621) ; 中澤 敬信 東京大学, 医学系研究科, 特任講師 (00447335) ; 狩野 方伸 東京大学, 医学系研究科, 教授 (40185963) ; 渡辺 雅彦 北海道大学, 医学系研究科, 教授 (70210945) ; 小林 和人 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90211903) ; 高田 昌彦 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (00236233)
• 研究協力者: 平野 伸二 高知大学, 医歯学系, 准教授 (80222248)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 分子神経生物学 / 大脳基底核 / 神経回路 / シナプス

研究概要

大脳皮質‐大脳基底核神経回路には、並列回路的に情報処理を行うトポグラフィックな神経回路が存在する。本研究では、δ2プロトカドヘリンファミリーに属するprotocadherin17(PCDH17)が、皮質‐基底核回路に沿ってトポグラフィックな発現パターンを示し、回路内のシナプス部位においてシナプス発達を制御していることを見出した。さらに、PCDH17欠損マウスが抑鬱様行動になりにくいという表現型を見出した。

研究成果

• [雑誌論文] Protocadherin 17 regulates presynaptic assembly in topographic corticobasal ganglia circuits. (2013)
  • 著者名/発表者名: Naosuke Hoshina, Asami Tanimura, Miwako Yamasaki, Takeshi Inoue, Ryoji Fukabori Teiko Kuroda, Kazumasa Yokoyama, Tohru Tezuka, Hiroshi Sagara, Shinji Hirano, Hiroshi Kiyonari, Masahiko Takada, Kazuto Kobayashi, Masahiko Watanabe, Masanobu Kano, Takanobu Nakazawa, Tadashi Yamamoto
  • 雑誌名: Neuron 巻: 78 ページ: 839-854
  • 査読あり
• [学会発表] A role of protocadherin 17 in presynaptic assembly of cortico-basal ganglia circuit neurons (2011)
  • 著者名/発表者名: 星名直祐
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会(BMB 2011)
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2011-12-13
• [備考] 星名直祐、山本雅、プロトカドヘリン17は大脳皮質-大脳基底核神経回路において前シナプスの構築を制御する、ライフサイエンス新着論文レビュー、2013年6月12日
  • URL: http://first.lifesciencedb.jp/archives/7248