アルツハイマー病モデルマウスにおける記憶学習障害の分子メカニズムの解明

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23700429
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 神経解剖学・神経病理学
• 研究機関: 埼玉医科大学 (2012-2013); 独立行政法人理化学研究所 (2011)
• 研究代表者: 柳下 聡介 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (30585592)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: アルツハイマー病 / タウ / 長期抑制 / 新規モデル

研究概要

アルツハイマー病を始めとする神経変性疾患に関与するタウに着目した研究を実施した。タウのリン酸化は，疾患の発症と密接な関連があると考えられているため，内在性タウのリン酸化が亢進した新規モデルマウスの開発を実施した。
また，近年，タウはシナプスにも存在し，神経細胞の情報伝達に対して何かしらの役割を持っていることが分かっているため，情報伝達制御に関与するタンパク質についての解析を実施し，新たな知見を得た。

研究成果

• [雑誌論文] CTF1-51, a truncated carboxyl-terminal fragment of amyloid precursor protein, suppresses the effects of A β 42-lowering γ -secretase modulators (2012)
  • 著者名/発表者名: Haruhiko Watahiki, Sosuke Yagishita, Eugene Futai, Shoichi Ishiura
  • 雑誌名: Neurosci. Lett. 巻: 526(2) ページ: 96-9
  • DOI: 10.1016/j.neulet.2012.08.029
  • 査読あり
• [雑誌論文] Localization of mature neprilysin in lipid rafts (2012)
  • 著者名/発表者名: Kimihiko Sato, Chiaki Tanabe, Yoji Yonemura, Haruhiko Watahiki, Yimeng Zhao, Sosuke Yagishita, Maiko Ebina, Satoshi Suo, Eugene Futai, Masayuki Murata, Shoichi Ishiura
  • 雑誌名: J. Neurosci. Res. 巻: 90(4) ページ: 870-7
  • DOI: 10.1002/jnr.22796
  • 査読あり
• [雑誌論文] Comparison of Presenilin 1 and Presenilin 2 γ-Secretase Activities Using a Yeast Reconstitution System (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoji Yonemura, Eugene Futai, Sosuke Yagishita, Satoshi Suo, Taisuke Tomita, Takeshi Iwatsubo, Shoichi Ishiura
  • 雑誌名: Journal of Biological Chemistry 巻: 286(52) ページ: 44569-75
  • DOI: 10.1074/jbc.M111.270108
  • 査読あり
• [雑誌論文] An alternative metabolic pathway of amyloid precursor protein C-terminal fragments via cathepsin B in a human neuroglioma model (2011)
  • 著者名/発表者名: Masashi Asai, Sosuke Yagishita, Nobuhisa Iwata, Takaomi C. Saido, Shoichi Ishiura, Kei Maruyama
  • 雑誌名: FASEB J. 巻: 25(10) ページ: 3720-30
  • DOI: 10.1096/fj.11-182154
  • 査読あり
• [学会発表] Establishment of a new mouse model with accelerated phosphorylation of endogenous tau (2014)
  • 著者名/発表者名: Seiya Suzuki, Sosuke Yagishita, Ayaka Sorimachi, Maya Moriizumi, Takeo Awaji, Masahiko Suzuki, Kei Maruyama
  • 学会等名: 日本薬理学会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 2014-03-19
• [学会発表] 野生型マウスを用いた内在性タウのリン酸化亢進モデルの作製 (2013)
  • 著者名/発表者名: 鈴木星也,柳下聡介,淡路健雄,鈴木正彦,丸山敬
  • 学会等名: 日本認知症学会
  • 発表場所: 松本
  • 年月日: 20131108-09
• [学会発表] 内在性タウのリン酸化亢進マウスモデルの作製 (2013)
  • 著者名/発表者名: 鈴木星也,柳下聡介,淡路健雄,鈴木正彦,丸山敬
  • 学会等名: 日本生化学会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 20130911-13
• [学会発表] カテプシンBを介したアミロイド前駆体タンパク質の代謝経路 (2012)
  • 著者名/発表者名: 栁下聡介,浅井将,岩田修永,西道隆臣,石浦章一,丸山敬
  • 学会等名: 日本薬理学会関東部会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-10-20
• [学会発表] in vitroおよびin vivoにおける低分子化合物によるtau凝集抑制作用の検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 添田義行,吉池裕二,前田純宏,木村哲也,村山美由紀,溝呂木達也,山下俊治,柳下聡介,斎藤臣雄,長田裕之,高島明彦
  • 学会等名: 日本認知症学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20111111-13
• [産業財産権] タウタンパク質のリン酸化が亢進された非ヒトモデル動物の製造方法 (2013)
  • 発明者名: 栁下聡介,鈴木正彦,淡路健雄,吉川圭介,丸山敬,鈴木星也
  • 権利者名: 学校法人埼玉医科大学
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 特願 2013-130358
  • 出願年月日: 2013-06-21