エクソソームは、様々な細胞から放出される細胞外ナノ顆粒であり、脳神経細胞からも分泌される。エクソソームには細胞機能に不要なタンパク分子が多く含まれ、その役割の一つは不要物質の廃棄であると考えられている。本研究では、細胞の外に出されたエクソソームを処理する脳内の機構を明らかにすることを目的として、培養細胞およびマウスを用いた実験によって、エクソソームの取り込み細胞を検索した。その結果、脳内貪食細胞のミクログリアが、エクソソームの取り込みとエクソソーム結合分子の分解除去に関与していることがわかった。
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