コンドロイチン硫酸(CS)合成酵素CSGalNAcT1(T1),T2のノックアウトマウス(KO)の解析を行って以下の結果を得た。1)T1-KOについては脊髄損傷の圧挫モデルを確立し、T1-KOでの機能的回復が非常に高率に起こっていることを証明した。2)T1-KOマウスの視覚可塑性を解析したところ、臨界期が形成されないことが明らかとなった。3)T1ヘテロマウスについては、社会的行動テストでは活動量が亢進しており、社会的アプローチも低下している可能性が示唆され、社会行動性の異常を結論付けるものであった。4)ダブルノックアウト(DKO)は致死的であるという結論に到達した。
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