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2011 年度 実施状況報告書

ドミナント・ネガティブ型Creを応用した扁桃体特異的遺伝子KOマウスの作成と解析

研究課題

研究課題/領域番号 23700488
研究機関東京大学

研究代表者

城山 優治  東京大学, 医科学研究所, 助教 (90456195)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードCre recombinase / 扁桃体 / ドミナント・ネガティブ / 情動
研究概要

研究代表者は、ドミナント・ネガティブ型のCre Recombinase(dnCre)をデザインする。そして、それを応用した「Trimmerマウス」を作製し、既存のCre-loxPシステムを用いた遺伝子改変マウスと交配することによって、Cre recombinase活性の脳部位特異性を向上させ、より扁桃体特異性の高い遺伝子欠損を可能にする。このCreのドミナント・ネガティブ体を用いた方法により、扁桃体のみならず多様な脳部位特異的な遺伝子欠損マウスが、既存のCre, loxP挿入マウスを有効利用した上での作製が可能となる。 本研究目的を達成する為に、まずCre recombinaseの活性を効率的に抑制するドミナント・ネガティブ体をデザインする必要がある。Cre はチロシン324残基がDNAと結合することによって組み換えを媒介する為、それをフェニルアラニンに置換したCreY324F変異体は、組み換え能力が消失し且つloxP配列への結合能を維持したdnCreとして最有力の候補である。 平成23年度は、CAGプロモーター下でCreY324F変異体分子を発現するトランスジェニックマウスの作製と、その交配と発現解析を行なった。トランスジェニックマウスは3つのサブラインが得られた。各サブラインにおける遺伝子発現解析を行い、その中でも特に発現量が高いと思われるサブラインを選択した。 そのトランスジェニックマウスとCamKIIプロモーター下にて野生型Cre recombinase発現するマウスとを交配が完了した。 今後、野生型Cre recombinaseのloxP組み換え能力を、レポーターマウスを用いて解析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

筆頭候補であるCre recombinase変異体を発現するトランスジェニックマウスを作成し、その交配と発現解析までを行なった。 進行状況としては概ね予定通りである。

今後の研究の推進方策

今後、このトランスジェニックマウスの機能解析を行い、予想どおりドミナント・ネガティブ機能があればこの変異体を使用した解析をすすめる。 ドミナント・ネガティブ機能が無ければin vitro解析にて別の効果的な変異体を探索・デザインする。

次年度の研究費の使用計画

トランスジェニックマウスの解析結果によって基金助成金の使途が大きく変わってくる。トランスジェニックマウスの解析結果が良好であれば、CreY324F変異体分子を用いたマウス作製をすすめるので、トランスジェニックマウス作製の為に助成金を用いることになる。解析結果が不調であれば、別の変異体デザインの為のin vitro解析の為に助成金を用いることになる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Age-dependent regulation of depression-like behaviors through modulation of adrenergic receptor α1 A subtype expression revealed by the analysis of interleukin-1 receptor antagonist knockout mice.2011

    • 著者名/発表者名
      Wakabayashi C., Kiyama Y., Kunugi H., Manabe T., Iwakura Y.
    • 雑誌名

      Neuroscience

      巻: 192 ページ: 475-484

    • DOI

      10.1016/j.neuroscience.2011.06.031

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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