成体腎臓幹前駆細胞からの腎臓様構造物と胎生腎を使用した発生・再生的機能解析

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23700537
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 医用生体工学・生体材料学
• 研究機関: 岡山大学
• 研究代表者: 喜多村 真治 岡山大学, 岡山大学病院, 助教 (70467752)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: 腎臓 / 再生 / 臓器構築 / 遺伝子発現

研究概要

我々は、成体腎臓から得られた腎臓幹/前駆細胞を使用して三次元培養することにより腎臓の最小構成単位であるネフロン構造を試験管内で作成することに成功したが、遺伝子学的にも胎生腎臓との比較検討をすることにより、再生研究の基礎的な検討を行うものである。成体腎臓幹/前駆細胞から腎臓構造再構築と発生腎である胎生13日腎、胎生17日腎、成体腎との遺伝子発現についてDNAアレイにて解析を行った。遺伝子学的に発生腎とほぼ同じ程度の一致率が見いだされ、顕微鏡レベルの構築のみならず、遺伝子発現などにおいても発生と同様の遺伝子発現と近似していることが確認された。しかし、形態構築過程との相違もあり、更なる検討が必要と考える。

研究成果

• [雑誌論文] 腹膜透析患者への腹膜機能重症化防止を目指した腹膜再生療法 (2013)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治、辻憲二、堀元直哉、杉山斉、槇野博史
  • 雑誌名: the journal of Japanese Society for Dialysis Therapy 巻: Vol.46, (2) ページ: 163-5
• [雑誌論文] Right hypoplastic kidney (2012)
  • 著者名/発表者名: Ayu Ogawa, Shinji Kitamura,Kazunori Nakayama, Hitoshi Sugiyama, Naoya Morisada
  • 雑誌名: Kazumoto Iijima and Hirofumi Makino. Kidney In 巻: 82(9) ページ: 1037
  • 査読あり
• [雑誌論文] The frequency of Fabry disease with the E66Q variant in the α-galactosidase A gene in Japanese dialysis patients: a case report and a literature review (2012)
  • 著者名/発表者名: Kikumoto Y, Sugiyama H, Morinaga H, Inoue T, Takiue K, Kitagawa M, Saito D, Takatori Y, Kinomura M, Kitamura S, Akagi S, Sada K, Nakao K, Maeshima Y, Kitayama H, Makino H
  • 雑誌名: Clin Nephrol 巻: 78(3) ページ: 224-9
  • 査読あり
• [雑誌論文] A case of focal segmental glomerulosclerosis in an adult patient with hypogammaglobulinemia superimposed on membranoproliferative glomerulonephritis in childhood (2012)
  • 著者名/発表者名: Tsuji K, Uchida HA, Ono T, Inoue T, Shinagawa K, Kitamura S, Maeshima Y, Sugiyama H, Makino H
  • 雑誌名: BMC Nephrol 巻: 13(1) ページ: 46
  • 査読あり
• [雑誌論文] Suppression of adiponectin by aberrantly glycosylated IgA1 in glomerular mesangial cells in vitro and in vivo. (2012)
  • 著者名/発表者名: Inoue T, Sugiyama H, Kitagawa M, Takiue K, Morinaga H, Ogawa A, Kikumoto Y, Kitamura S, Maeshima Y, Makino H
  • 雑誌名: PLoS One 巻: 7(3) ページ: e33965
  • 査読あり
• [雑誌論文] Acatalasemic mice are mildly susceptible to adriamycin nephropathy and exhibit increased albuminuria and glomerulosclerosis (2012)
  • 著者名/発表者名: Takiue K, Sugiyama H, Inoue T, Morinaga H, Kikumoto Y, Kitagawa M, Kitamura S, Maeshima Y, Wang DH, Masuoka N, Ogino K, Makino H
  • 雑誌名: BMC Nephrol 巻: 13(1) ページ: 14
  • 査読あり
• [学会発表] 成体腎臓幹/前駆細胞からの腎臓構造再構築とその解析 (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 学会等名: 日本動物実験代替法学会
  • 発表場所: 慶應義塾大学薬学部 芝共立キャンパス
  • 年月日: 20121208-09
• [学会発表] 成体腎臓幹/前駆細胞を使用した腎臓再構築の機能解析:尿細管機能を中心に (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治、辻憲二、槇野博史
  • 学会等名: 第55回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜市)
  • 年月日: 20120601-03
• [学会発表] 腎臓幹/前駆細胞からの In Vitro における三次元的な腎臓構造再構築 (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 学会等名: 第三回分子腎フォーラム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2012-09-01
• [学会発表] a cluster of adult kidney stem/progenitor cells reconstitute 3-dimensional nephron structures in vitro (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 学会等名: 第11回 日本再生医療学会学術集会
  • 発表場所: 横浜、パシフィコ横浜
  • 年月日: 2012-06-12
• [学会発表] 成体腎臓幹/ 前駆細胞を使用した腎臓再構築の機能解析:尿細管機能を中心に (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 学会等名: 日本再生医療学会学術集会
  • 発表場所: 横浜、パシフィコ横浜
  • 年月日: 2012-06-12
• [学会発表] 免疫抑制剤による腎臓の発生・再生過程に及ぼす検討 (2011)
  • 著者名/発表者名: 堀元直哉、喜多村真治、辻憲二、槇野博史
  • 学会等名: 第54回日本腎臓学会学術総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(横浜市)
  • 年月日: 2011-06-16
• [学会発表] 包括的な腎臓領域再生治療~臨床応用に向けて (2011)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 学会等名: 日本医工学治療学会学術集会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター、岡山市
  • 年月日: 2011-04-23
• [学会発表] 腹膜透析を含めた腹膜再生療法の開発 (2011)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治、杉山斉、槇野博史
  • 学会等名: 日本医工学治療学会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター、岡山市
  • 年月日: 2011-04-23
• [図書] 先天代謝異常症候群(第2 版)下-病因・病態研究、診断・治療の進歩-XIV 結合組織異常 アルポート症候群、別冊先天代謝異常症候群(下) (2012)
  • 著者名/発表者名: 大橋俊孝、喜多村真治
  • 総ページ数: 700-704
  • 出版者: 日本臨床社
• [図書] 端医療に関する医療ニーズ/製品開発戦略と臨床で使わなくなる(であろう)薬剤・製品 予測、分担:腎臓領域における再生医療実用化の手ごたえと使わなくなるであろう薬剤・機器・治療法 (2012)
  • 著者名/発表者名: 喜多村真治
  • 出版者: 技術情報協会誌
• [備考] 腎臓の機能評価の基礎及び臨床 喜多村 真治日本たばこ産業株式会社 医薬総合研究所 安全性研究所 秦野、神奈川県、平成 24 年 11 月 21 日
• [備考] 腎疾患再生医療の方向性喜多村真治鳥取大学染色工学センター、平成 23 年 4月15日