研究課題/領域番号 |
23700539
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
森 健 九州大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (70335785)
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キーワード | タンパク質 / デリバリー / レセプター |
研究概要 |
これまでの分子設計のナノゲルでのタンパク質内包は難しいことが分かった。そこで、新しい分子設計を行った。細胞の表面にレセプターとなるポリマーを修飾し、これと相補的なリガンドタンパク質を細胞に取り込ませるという方法である。デキストラン主鎖に対して、種々の細胞膜にアンカーするためのパルミトイル基と、ビオチンを修飾したものは、細胞表面に安定に修飾できることが明らかとなった。ここにストレプトアビジンを加えると、細胞表面で認識が起こり、すぐに細胞内へエンドサイトーシスによって取り込まれることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ナノゲルへのタンパク質内包が難しいことが分かったので、新しいタンパク質導入法として、細胞表面への人工レセプターの修飾を行った。このレセプターは標的タンパク質を高効率に導入できることが明らかとなった。また、血清の存在の有無にかかわらず内包できることが明らかとなった。
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今後の研究の推進方策 |
ストレプトアビジンに限らず、そのほかのタンパク質に対しても適用できるかを調べる。また、がんの免疫治療への応用可能性を調べる。
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次年度の研究費の使用計画 |
そのほかのタンパク質への修飾を可能にするために、ビオチン化試薬の購入する。また、細胞および動物実験を行うための試薬および動物を購入する。
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