研究課題/領域番号 |
23700592
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
小神 順也 旭川医科大学, 医学部, 助教 (90431931)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 嚥下 / 誤嚥性肺炎 |
研究概要 |
測定法を非侵襲的に、かつホルター心電図のように携帯でき、日中や夜間睡眠中も含めて長時間記録が可能な、嚥下の回数やリズムを記録する装置を考案した。甲状軟骨相当部を覆う小型装置で、赤外線センサを利用することで、不快感を感じやすい部分をなるべく非接触的に甲状軟骨の動きを計測する装置を試作中である。本装置は、長時間、なるべく違和感を少なく装着でき、携帯可能であること目標としている。この装置で、安静時、食事時および睡眠時を含めた一日を通して、嚥下回数やリズムを記録し解析することで、嚥下障害の重症度や誤嚥性肺炎のリスク評価や、生活実態にあったリハビリテーションの立案、治療効果判定の資料となることが期待できる。 平成23年度は、装置の開発、および情報収集を行った。まず検出部のセンサ部の改良を行った。他施設で開発されている多数のフォトセンサを縦列した喉頭運動検出器は、分解能に優れているが、皮膚の取り付け部が大きく日常生活の支障となるため、我々は、分解能より回数とリズムに絞ることで、小型化することに決定した。まず以前組み込んだセンサより小型で至近距離用の赤外線センサに変更した。またセンサの数を最大3つにして簡素化し、小型化を図っている。皮膚との装着面は、従来は皮膚にはウレタンスポンジを用いていたが、固定するためにネックバンドをきつくする必要があった。これをハイドロゲル粘着テープを用いて密着させることでネックバンドの締め付けを軽減した。これにより装着感は向上した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
検出装置の小型化と装着感は向上したが、閾値の設定と、体動により生じるアーチファクトの対策が不十分である。
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今後の研究の推進方策 |
(1)装置の改良と設定の完成。(2)健康な成人について、安静時・睡眠時・食事中の一定時間における嚥下の記録。これにより本装置の有効性を確認する。上記が完了した場合、脳血管障害性嚥下障害患者との比較についの検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
協力の同意を得た健康な成人に、安静時・睡眠時・食事中の一定時間における嚥下を記録する。また、超音波、筋電図を併用し解剖・生理面で比較検討する。また装置の改良が必要である。従って、当該年度の主な経費は、解析装置の改良費、実施する調査・研究旅費、研究協力謝金、会議費、統計用ソフト、書籍代、および研究成果発表のための経費となる。
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