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2012 年度 実施状況報告書

赤外線センサを用いた嚥下解析装置の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700592
研究機関旭川医科大学

研究代表者

小神 順也  旭川医科大学, 医学部, 助教 (90431931)

キーワード嚥下リズム / 嚥下回数
研究概要

測定法を非侵襲的に、かつホルター心電図のように携帯でき、日中や夜間睡眠中も含て長時間記録が可能な、嚥下の回数やリズムを記録する装置を考案した。甲状軟骨相当部を覆う小型装置で、赤外線センサを利用することで、不快感を感じやすい部分をなるべく非接触的に甲状軟骨の動きを計測する装置を試作中である。本装置は、長時間、なるべく違和感を少なく装着でき、携帯可能であること目標としている。この装置で、安静時、食事時および睡眠時を含めた一日を通して、嚥下回数やリズムを記録し解析することで、嚥下障害の重症度や誤嚥性肺炎のリスク評価や、生活実態にあったリハビリテーションの立案、治療効果判定の資料となることが期待できる。
平成24年度も、前年度に続いて装置の開発、および情報収集を行った。検出部センサを改良し小型化を行った。またセンサ部と頸部皮膚との接着にハイドロゲル粘着テープを用いることで装着感が向上した。またセンサから得られたデータを解析し、初期設定を確立した上で複数の被験者に装置を適用する予定であった。ここで甲状軟骨の形状と首径の個体差によって、検出に必要な初期設定が一様でないことがわかった。従来のセンサ解析では不十分であり、センサ部の形状の改良を引き続き行った。我々は、皮膚の取り付け部により日常生活の支障が生じることを避けるとの前提を維持しながら、分解能より回数とリズムに絞り、小型化を目標に現在開発中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

検出装置の装着感は向上したが、甲状軟骨の形状と首径の個体差から検出に必要な初期設定が一様でないことから、閾値の設定と、体動により生じるアーチファクトの対策が不十分である。

今後の研究の推進方策

(1)装置の改良と設定の完成。
(2)健康な成人について、安静時・睡眠時・食事中の一定時間における嚥下の記録。
これにより本装置の有効性を確認する。
開発が遅延しており、上記が達成した場合は脳血管障害性嚥下障害患者との比較についの検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

装置の改良と協力の同意を得た健康な成人に、安静時・睡眠時・食事中の一定時間における嚥下を記録するための費用が必要である。従って、当該年度の主な経費は、解析装置の改良費、実施する調査・研究旅費、研究協力謝金、会議費、統計用ソフト、書籍代、および研究成果発表のための経費となる。

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公開日: 2014-07-24  

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