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2011 年度 実施状況報告書

変形性膝関節症における運動療法が歩行中の膝三次元動態にあたえる効果

研究課題

研究課題/領域番号 23700595
研究機関千葉大学

研究代表者

山口 智志  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (30596953)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード膝動態解析 / 変形性膝関節症
研究概要

本研究の第一の目的は、高速度X線透視装置と三次元/二次元画像位置合わせを用いて膝OA患者の歩行中の動態解析を行い、正常膝の動態と比較することである。第二の目的は、膝OA患者に運動療法を行い、施行前後での膝動態の変化を計測することにより、運動療法が歩行中の膝動態に与える効果を明らかにすることである。膝関節の回旋パターンと関節接触部位の変化に注目することにより、運動療法の鎮痛効果の機序やOA進行予防の可能性を関節動態の面から明らかにする。 本年度の計画は、健常人と変形性膝関節症患者を対象とし、トレッドミル上での歩行を心臓血管造影用X線透視装置で撮影し、三次元/二次元画像位置合わせを用いて三次元動態解析および関節接触位置の解析を行うことである。現在までに健常人10人を対象に歩行時の膝関節動態のデータ取得および解析を終了した。歩行時の膝関節動態は、従来行われていたスクワット動作時の関節動態とくらべ、大腿骨の回旋角度が有意に少なく、また回旋中心がより外側にあることを示した。また歩行時の関節接触部位の移動はスクワットに比べ有意に少ないことを示し、歩行動作が関節軟骨に与える負荷はスクワットとは異なることを示した。本研究結果は、2012OARSI world congressおよび4th JOSKASにて発表予定である。現在変形性膝関節症患者のデータ取得も進めており、目標人数の10人が集まり次第データの解析および健常人との比較を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在までに変形性膝関節症患者のデータ取得および解析を終了している予定だったが、データ解析が当初の予定よりも煩雑であり時間を要したため。

今後の研究の推進方策

当初の計画通り、今年度は変形性膝関節症患者10名の歩行データの取得および歩行動態の解析を行う予定である。さらに、患者に臨床的に疼痛改善効果が明らかとなっている大腿四頭筋訓練を8週間行い、施行前後で歩行中の膝関節動態を計測、比較する。

次年度の研究費の使用計画

当初の計画どおり、上記研究に要する経費および学会発表旅費、患者交通費などに使用する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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