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2012 年度 実績報告書

脳損傷者の行動評価表の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700620
研究機関文京学院大学

研究代表者

黒澤 也生子  文京学院大学, 保健医療学部, 助手 (00515827)

キーワード高次脳機能障害 / 行動評価 / ADL
研究概要

行動評価表の作成にあたり、66の調査項目に対して、研究協力病院の作業療法士に依頼し、脳損傷患者180名のデータを収集した。さ らに、性別、年齢、発症日、意識レベル(JCS)、注意機能(Ponsford,注意評価スケール)、認知機能評価(MMSE)、日常生活の自立 度(FIM)の結果をカルテより収集した。得られたデータに対して因子分析を実施したところ、5因子30項目が抽出された。第1因子:状 況判断8項目(α信頼数係数0.980)、第2因子:行動の調節7項目(α信頼数係数0.902)、第3因子:記憶7項目(α信頼数係数0.939) 、第4因子:心の理論5項目(α信頼数係数0.903)、第5因子:保続3項目(α信頼数係数0.803)。注意評価スケール(14項目)からは 、第1因子:分配性注意8項目(α信頼性係数0.955)、第2因子:覚醒6項目(α信頼性係数0.931)が抽出された。行動評価から抽出された5因子間と注意評価スケール2因子、およびJCS,MMSE, 日常生活自立度(FIM)との間には、強い相関を認めた(r=0.427~0.688 ,p<0.01)。FIM得点の自立群と非自立群との間 には、すべての因子得点に差が見られた(p<0.01)。重回帰分析では,覚醒(JSC)は注意(覚醒)に影響し、注意(覚醒)は状況 判断、行動の調節、保続に影響していた。注意(分配性)は状況判断、行動調節、心の理論に影響していた。FIM総合得点には行動評 価表の第1因子の状況判断(β=-0.367,p<0.01)と注意評価の第1因子(β=-0.439,p<0.01)に関する項目が影響力を持ってい た.得られた項目の妥当性を高める為に、健常群50名において行動評価および注意検査を実施し評価項目を精査した。得られた結果の一部について、学会発表及び論文投稿を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脳損傷者の日常生活の困難さに関する行動評価表の検討2012

    • 著者名/発表者名
      黒澤 也生子
    • 学会等名
      第46回日本作業療法学会
    • 発表場所
      宮崎
    • 年月日
      20120615-20120617

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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