近年、rTMSによる慢性期脳卒中片麻痺者の運動機能改善が報告されている。しかし急性期における適用報告はほとんどない。 29人の急性期脳卒中片麻痺患者を無作為に10Hzの病巣側大脳高頻度rTMS群、1Hzの非病巣側大脳低頻度rTMS群、sham群に分け5日間連続のrTMS治療を施行したところ、改善度は高頻度rTMS群において著明であった。 次に58人の急性期脳卒中片麻痺患者を無作為に高頻度rTMS群、高頻度rTMSと低頻度rTMSを両側の大脳に適用する両側rTMS群に分け、5日間連続のrTMS治療を施行したところ、改善度は両側rTMS群において著明であった。
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