筋電義手ハンドのコントロールに最も適した筋の箇所を選定することとその筋電位特性を解明することを目的に実験を行った。その結果、最大筋電位の採取位置は、ハンドを閉じるための尺側手根屈筋では前腕部最大周径位置より近位27mm位部であり、ハンドを開くための橈側手根伸筋では前腕部最大周径位置より54mm遠位部となった。また肘関節屈曲角度の増加により筋電位の発生も増加することが分かり筋電義手トレーニングの筋電電極位置の特定に至った。また、筋電信号をより多く発生させるためには、手関節運動に伴い指の屈伸運動を実施することが効果的であることがわかった。
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