高齢者の加齢に伴う身体機能の低下を防ぎ、活動意欲を維持しながら自由に行動することが可能な移動支援機器や環境の提供は、高齢者が自尊心を保ちながら自立した生活をするうえで重要である。本研究では、先行研究における高齢者施設への電動車椅子導入阻害要因分析に基づき、要介護高齢者の自発的な移動活動を促す、低負担の身体運動で操作が可能な手動車椅子の駆動動作を応用した操作インタフェースを有する電動車椅子を開発した。将来的には、支援機器開発の一つの手法として、本研究で実施する自発性や活動意欲の向上を促進する支援機器開発の方法論を提案していく。
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