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2012 年度 実績報告書

十八世紀仏語文献における「身体教育」に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700690
研究機関山形大学

研究代表者

佐々木 究  山形大学, 教育文化学部, 講師 (30577078)

キーワード体育 / 思想史 / 啓蒙期 / フランス
研究概要

本研究の目的は、18世紀フランス語圏における「体育」に関係するテクストに着目して、当代における「体育éducation physique」の意義を、主に文献学的な手続きをとおして明らかにすることにあった。
最初の作業として、当代を代表する体育論と目される『エミール』を題材として「physique」に関する「教育 éducation」論の分析を行い、23年度中に学術学会誌に原著論文として投稿した。本論文は、「教育」に関する「physique」の意義を、「身体corps」との対比で浮き彫りにするものであり、本年度になって、「体育学研究」第57巻第2号に掲載された(査読あり)。
また、「体育」の最古級の用例が認められるラ・シャロッテの著作『国家主義国民教育論 』の分析に関わって、クロード・フルーリ(Claude Fleury, 1640-1723)の著作である『学問の選択と方法について Traité du choix et de la méthode des études 1686』の一部を邦訳、解題を付した上で、平成24年度中に学術学会誌に投稿した。平成25年4月5日現在、ポジティブな査読結果を得ており、修正・再投稿中である。
本研究の成果は、これまでほとんど知られていなかった、いわゆる「近代体育」の揺籃期における実相を明らかにするものであり、今後、体育の意義や歴史を論ずる上で、看過できない視点や論点を提供するものである。
なお、体育の現代的な意義への接続を目指し、現代の代表的な体育論を分析した論文が一件、平成24年度に原著論文として学術学会誌に受理された(査読あり)。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 「体育原理論」の批判的検討-佐藤臣彦『身体教育を哲学する』に着目して-2013

    • 著者名/発表者名
      佐々木 究
    • 雑誌名

      体育・スポーツ哲学研究

      巻: 第35巻第1号 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【翻訳】クロード・フルーリ著『学問の選択と方法について』第20章2013

    • 著者名/発表者名
      佐々木 究
    • 雑誌名

      体育・スポーツ哲学研究

      巻: 第35巻第2号 ページ: 印刷中

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「physique」と教育:ルソー著『エミール』に着目して2012

    • 著者名/発表者名
      佐々木 究
    • 雑誌名

      体育学研究

      巻: 第57巻第2号 ページ: 399-414

    • DOI

      http://dx.dol.org/10.5432/jjpehss.11109

    • 査読あり
  • [学会発表] 体育原理論のこれまでとこれから-個別研究の批判的検討- (シンポジウム「体育哲学を再考する」)

    • 著者名/発表者名
      佐々木 究
    • 学会等名
      日本体育・スポーツ哲学会第34回大会
    • 発表場所
      大阪大学中之島センター

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公開日: 2014-07-24  

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