研究課題/領域番号 |
23700691
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
本谷 聡 筑波大学, 体育系, 講師 (90344879)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | 運動プログラム / 子ども / デジタルコンテンツ |
研究概要 |
本研究の目的の概要は次の通りである。本来必修領域であるにも関わらず、「体つくり運動」の実施割合が極めて低率であり、運動内容も十分であるとは言えない現状に対応するため、児童・生徒が運動の楽しさや喜びを味わいながら積極的に取り組むことができる運動プログラムについて、主に23年度では国内外における現状調査ならびに運動プログラムの考案とデータベース化、24年度ではストリーミング技術を有したサーバーの構築とデジタルコンテンツの開発、25年度ではストリーミング技術を利用したサーバー上で開発したデジタルコンテンツを公開する。また、その有用性について現有の静止画と新しい動画サイトを比較調査するとともに、指導者・専門家にアンケート調査を行うことである。本年度は、主に平成23年7月10-16日に開催された14th World Gymnaestrada in Lauzanne(第14回世界体操祭)や各関連学会において、研究課題である「運動の楽しさや喜びを感じることができる運動プログラム」について調査を実施したり、体操を専門とする研究者と研究課題に関する意見交換をすることができた。特に、4年に1度海外で開催されているWorld Gymnaestradaにおける現地調査は、今後の研究内容をより充実させるために必要な資料を多く得ることができた。また、その成果の一部を日本体操学会第11回大会において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題に関する「国内外における現状調査ならびに運動プログラムの考案」については、おおむね順調に実施することができた。具体的には、14th World Gymnaestrada in Lauzanne(H23.6)、日本体育学会(H23.9)や日本体操学会(H23.10)等において調査を実施し、多くの有用なデータを収集することができた。一方で、本年度実施予定であった「運動プログラムのデータベース化」については、研究費の減額ならびに震災の影響もあり、現在作成に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
平成23年度で計画されていた研究内容のうち、実施できなかった「運動プログラムのデータベース化」については、次年度で実施する予定である。また、当初の計画した研究内容である「サーバーの構築」ならびに「デジタルコンテンツの構築」も合わせて実施する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
設備備品費および消耗品について。本研究課題の独自性である動画を用いたデジタルコンテンツを構築するためには、その動画処理に対応できるハイスペックなサーバーシステム(平成24年度)、ならびに運動プログラム検索のためのソフトウエア(平成25年度)が必要である。また、データベース作成のため、運動プログラム考案時や撮影時に必要なデジタルビデオカメラや手具等の費用を計上する。旅費について。年2.3回程度、運動プログラムやデジタルコンテンツの動向を調査するため、また、研究が進んだ成果を発表するための経費を計上する。謝金およびその他について。運動プログラム撮影時には数名のスタッフによる補助が必要であり、また、撮影した映像を編集・加工したり、サーバーシステムを構築するためには情報処理の専門家の補助が必要となるため、その費用を計上する。なお、平成23年度の繰越額は平成24年4月に支払い予定である。
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