全期間で実施した模擬授業と、平成22年度と平成24年度実施の教育実習の比較から、以下の内容が明らかになった。教育実習前の2年次に行う模擬授業では、①与えられた教材例を元に、その学習のねらいを読み解く形で指導案を作成すること、②同一人物が同じ教材を2回実践し、その間に自らの指導言語を分析すること、③教育実習と大学の模擬授業で扱う運動領域を連関させ、さらに映像などを用いて実際の児童・生徒の実態をよりリアルに把握して教材研究と模擬授業に臨むこと、以上の三点が有効であることが示唆された。これらの取り組みにより、実習前・中の実践的指導力を向上させることができると考えられる。
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