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2012 年度 実施状況報告書

新任体育教師における心的成長プロセスのモデル構築に関する質的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700705
研究機関びわこ成蹊スポーツ大学

研究代表者

南島 永衣子  びわこ成蹊スポーツ大学, スポーツ科学部, 講師 (70455062)

キーワード新任体育教師 / 心的成長プロセス
研究概要

学校教育において体育は、他教科と比べ教師と生徒、あるいは、生徒同士の身体的・心的距離が密接であると言われている。そのため、生徒個々人が抱える問題など、生徒の実態が顕在化しやすくなる。その反面、人間関係や社会性の構築などを包括的に扱うことのできる科目であると考えられ、体育教師が生徒の問題や課題の解決に向けた教育活動を展開していくことが学校現場において求められている。
そこで本研究は、新任の体育教師がどのように成長していくのか、その心的成長プロセスについて、発展継承可能な仮説的知見を導き出すことを目的とした。
平成24年度の研究課題2では、研究課題1で得られた、データの分析ならびに、更なる文献収集を実施した。
なお、収集したデータについては、現在分析途中である。具体的には、断片化されたデータについて、概念やカテゴリーの生成化・精緻化を図っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成23年度では、質的研究や教師教育の概観を図るため、それらに関連する文献収集および、予備調査の実施が中心的な課題であった。
平成24年度では、インタビュー調査で得られたデータの分析が中心的課題であった。特に、収集したデータにについては、会話を録音したものを逐語に記録し、「語り」によるプロトコルをインタビューデータとしている。
そのためデータの分析については、①トピックの抽出、②データの断片化、③コーディングを行った後、④概念やカテゴリーを生成し、変数を生成する。その後、⑤カテゴリーの精緻化を図り、最後に⑥仮説が生成される。しかし、これらのデータ分析において、④カテゴリーの生成、ならびに、⑤カテゴリーの精緻化については十分検討を行う必要がある。
そこで、現在までの達成度は、断片化されたデータについて概念やカテゴリーの生成化・精緻化を丁寧に図っているところである。
なお、質的研究や教育関連、教師教育に関する文献については、毎年新たに公表されるため、継続的に収集・整理を図った。

今後の研究の推進方策

平成25年度の研究課題3では、これまでのデータをまとめ、研究成果の発表・公表を行う。その際、得られたデータについては、理論的サンプリングの考えから、必要であればカテゴリーが飽和状態になるまで、追加インフォーマットを実施するとともに、本年度も、継続的に先行研究などの文献収集及び整理を図る。
なお、得られた研究成果を社会へ還元するために、教育現場への助言や講演、更には、研究会や学会発表などを検討している。また、研究成果をまとめ、研究協力者および、その機関に対し報告書を作成するとともに、学会への投稿を予定している。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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