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2012 年度 実施状況報告書

部活動指導者を対象としたストレスマネジメントプログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 23700730
研究機関新潟県立大学

研究代表者

渋倉 崇行  新潟県立大学, 人間生活学部, 講師 (30288253)

キーワード国際情報交換 / 運動部活動 / 心理的ストレス / 部活動適応 / メンタルヘルス
研究概要

本研究の目的は,指導行動に影響を及ぼす要因として指導者の心理的ストレスに注目し,指導者のストレスの実態とその効果的対処を理論的,実践的に検討することを通して,部活動指導者を対象としたストレスマネジメントプログラム(Stress Management Program:以下,SMP)の開発とその評価を行うことであった.すでに,平成23年度には,部活動指導者の心理的ストレスに関わる文献的研究と本研究を進めるにあたっての理論的枠組みの検討が行われている.そして,平成24年度は,部活動指導者の悩み事や負担の実態に関わる調査を実施した.
高等学校3校の運動部顧問42名を調査対象とした質問紙調査から,運動部顧問の悩み事や負担として以下の内容が提示された.それらは,「部員」(部員の能力や態度に関すること),「活動環境」(部活動の環境や指導条件に関すること),「指導力」(自分自身の指導力に関すること),「時間的負担」(部活動に費やす時間的負担に関すること),「金銭的負担」(部活動に費やす金銭的負担に関すること),「体力的負担」(部活動に費やす体力的負担に関すること),「制度の不整備」(部活動運営に関わる制度上の問題に関すること),そして「顧問間の人間関係」(他の顧問との人間関係に関すること)であった.また,本調査の実施に向けた質問紙の作成に際しては,上記の悩み事や負担の他,部員や保護者関係などの人間関係上のトラブル,練習用具,地域からの期待等といった内容も考慮して,調査項目群が選定された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定された計画に沿って概ね研究が進められている.当初予定されていた本調査の実施までには及んでいないが,これは平成25年度に実施予定であり,3年目終了時点で計画した内容は全て実施される見込みである.

今後の研究の推進方策

運動部指導者の心理的ストレス過程の検討を行うほか,指導現場の実態に応じたストレスマネジメントプログラムを作成し,その実施状況を評価する.具体的には,5校程度の高等学校,あるいは中学校で質問紙調査を実施するとともに,運動部活動指導者との協働作業を通じて現場で役に立つストレスマネジメントプログラムを作成・評価する.特に,昨今の運動部指導を巡る問題意識の高さも考慮し,プログラムはもとよりそのための協働作業自体も,運動部指導者の指導力の育成と結びつくような方策を模索したい.

次年度の研究費の使用計画

平成25年度に助成予定の研究費については,当初の計画通りに執行する.また,平成24年度に実施されなかった本調査を行うのに,次年度使用額に割り当てられた研究費を使用する.具体的には,質問紙調査の実施,ストレスマネジメントプログラムを作成・評価に関わる費用の他,打ち合わせや成果発表のための旅費として執行する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 高校運動部顧問の悩み事や負担の実態:ストレッサー尺度の開発に向けた予備的研究2013

    • 著者名/発表者名
      渋倉崇行
    • 雑誌名

      人間生活学研究

      巻: 4 ページ: 91-99

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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