研究課題/領域番号 |
23700735
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研究機関 | 広島経済大学 |
研究代表者 |
岡安 功 広島経済大学, 経済学部, 准教授 (90551664)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | スポーツ・イベント / 専門志向化 / レクリエーション / 継続参加 / マラソン大会 / スポーツ・ツーリズム |
研究概要 |
本研究は、レクリエーションの専門志向化の概念を援用して、スポーツ・イベント参加者の継続参加行動モデルの構築を行うことを目的とした。特に本研究では、マラソン大会への参加者を調査対象とした。研究の実施においては、1)専門志向化、およびスポーツ・イベントの先行研究を概観する、2)スポーツ・イベントにおける調査を実施する、3)スポーツ・イベントにおける継続参加行動モデルの構築をするという3つの目的を設定した。 今年度は、先行研究を概観し、専門志向化の概念を踏まえた尺度の開発をするためにインタビュー調査、マラソン・クラブ参加者への予備質問紙調査、さらにマラソン大会での参加者質問紙調査を行った。 まず先行研究を概観し、その最近の研究動向を把握する。特に専門志向化の先行研究においては、これまでのレクリエーション行動の連続性だけでなく、タイプ別に分ける考え方が明確になってきていることが明らかになった。またスポーツ・イベントに関しては、イベント参加者の類型があまり進んでいない事が明らかになった。 次に、イベント参加者を対象にした専門志向化項目の開発を行った。スポーツ・イベント、マラソン大会に関連するエキスパートへのインタビュー調査とマラソン・クラブ参加者への予備調査を行い、質問項目を抽出した。 最後に、マラソン大会において質問紙調査を行い、ランナーを対象とした専門志向化の概念を援用した質問項目の妥当性や信頼性などを検証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の目的は、おおむね順調に進展している。平成23年度は、1)近年の参加型スポーツ・イベントに関してと専門志向化に関する文献考証、2)インタビュー調査、および質問紙調査によって質問項目の開発、3) 専門志向化に関する質問項目の妥当性と信頼性検証のためにマラソン大会で質問紙調査を行う、という3つを設定した。 すべてにおいて、おおむね順調に研究が進み、平成24年度は、研究結果を踏まえ、専門志向化と継続参加行動との関連性を明確にすることを目指す。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、スポーツ・イベントで専門志向化と参加要因を含んだ質問紙調査の実施を行い、継続参加行動に関するモデルの構築を行う。 特に専門志向化のレベル別とタイプ別において、それぞれの考え方に違いがあることが明確になっており、専門志向化と継続参加行動との関連性を研究する事で、これまでの研究では見出せなかった新たな知見を提示することができると考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画通り、調査実施における経費、調査補助やデータ入力における謝金、さらに関連文献の費用等に使用する。
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