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2012 年度 実施状況報告書

新たな腱組織の力学的特性の計測方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700746
研究機関早稲田大学

研究代表者

佐久間 淳  早稲田大学, スポーツ科学学術院, その他 (80588187)

キーワード超音波法 / 腓腹筋内側頭 / アキレス腱 / MRI法
研究概要

本研究の目的である。腱組織の力学的特性の新たな計測方法を開発するために、今年度は新たな試みをしてきた。昨年度までの課題を克服するために実験を進めてきたが、超音波法を用いてアキレス腱の伸長の程度の計測は、アキレス腱の伸長について一部分しか計測することができないこと、さらには、長軸(近位と遠位の方向)の伸長しか明らかにならないという点が課題となった。そこで、今年度は新たな計測手法として、アキレス腱全体の形状変化を捉えることが可能な核磁気共鳴画像法(MRI法)を用いて腱の伸長の程度を計測し、超音波法で計測した値と比較することとした。力発揮時のアキレス腱全体の長さ変化は、動物およびヒト生体において長軸(近位と遠位の方向)と短軸(左右の方向)のいずれもの方向にも変化することが報告されている。したがって、先行研究をもとに、アキレス腱全体の形状変化を捉えることができるようMRI法による計測のためのプロトコルや条件などを検討した。MRI法による計測は、当初の本研究の実施計画とは異なるが、腱組織の力学的特性について詳細に検討することができるようになる可能性があるため、非常に重要であった。先行研究では、安静時のアキレス腱の形状が力発揮の大きさの程度によって変化する割合を明らかにしている。しかし、実験条件として足関節角度が一つの為、力発揮時によるアキレス腱の形状変化のみ明らかとなった。アキレス腱は足関節の角度によって受動張力が異なり、安静状態でも受動張力の程度によってアキレス腱の形状が変化する可能性がある。さらに、力発揮にも影響が出るものと思われるため、それらの点について検討する必要があることから、引き続き研究を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度の課題を克服するよう実験を遂行してきたものの、新たな課題に直面した。当初の計画には無かった新たな計測(MRI法によるアキレス腱全体の形状変化の計測)を実施することとなり、そのための準備などに時間を浪費したことが挙げられる。

今後の研究の推進方策

昨年度までの課題を解決している最中に新たな課題に直面したことで、当初の計画に加え、新たな実験の実施に至った。新たな手法での実験の実施に際し、その準備に時間を浪費した。先行研究をもとに作成した実験計画にのっとり、実験を遂行することで目標に到達できるよう進行していく。

次年度の研究費の使用計画

今年度は、昨年度までの課題を克服している際に、さらに新たな課題に直面したことにより、そのための実験準備等で研究の達成度がやや遅れ気味であり、当該研究費が生じた。したがって、新たな課題解決のための実験機材やデータ解析用の機器およびソフトウェア、データ保存用機器など新たに購入しなければならない。さらに、実験に参加した被験者や験者への謝礼、論文投稿にかかる費用として使用する。

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公開日: 2014-07-24  

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