申請時の実験計画(3年間、注:延長申請許可のため4年間)では、1年目は1個の慣性センサを用いた基本アルゴリズムの構築、2年目は複数個のセンサを用いた統合的なアルゴリズムの構築およびGPS+慣性センサによる高精度な位置同定アルゴリズムの構築、3年目(今年度)は雪上テストを実施する予定であった。全体計画において途中、予定や計画内容に変更が生じたものの、最終的にはアルペンスキーの滑走動作を計測可能なシステムを構築できた。平成25年度(3年目)の後半から平成26年度(4年目)には雪上テストを20回程度実施し、システム全体の改善(ハードウェアの微調整、ソフトウェアのインターフェースの改善)をおこなった。さらに、本システムは実験室外における計測にも関わらず、準備・測定ともに1人で実施可能である点が特筆すべき点である。また、実験の準備時間は屋内において1時間半、雪上において10分ほどであり、使いやすいシステムとなった。
|