現代社会では、スポーツのナショナル・チームが国際試合で繰り広げるパフォーマンスやプレースタイルは、国民を表象する記号として機能する。本研究の目的は、ラグビーを事例として、代表選手の身体を通じて「日本らしさ」が語られ意味づけられるプロセスを提示・分析することにある。具体的には、日本と英国の国際試合をめぐる言説を両国のメディアから収集することによって、ラグビー「母国」と「後進国」のヘゲモニックな関係性のなかで、記号としての「ジャパン」(日本代表)=国民の表象が、いかに生成・流通・消費されてきたのかを明らかにする。
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