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2011 年度 実施状況報告書

駆け引きのプロセスを楽しむブラジル武芸カポエイラの教材化のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23700763
研究機関四国大学

研究代表者

細谷 洋子  四国大学, 生活科学部, 助教 (60389856)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードカポエイラ / 民族スポーツ / 文化特性 / スポーツ人類学 / アフロ・ブラジル文化
研究概要

このたびの研究では、民族スポーツの教材化のために、ブラジル文化カポエイラの成立過程や身体技法並びに精神文化などの文化特性を明らかにすることが目的である。そして習得レベルに応じた具体的な指導内容を明らかにすることも目的としている。 平成23年度は、そのための基礎研究としてカポエイラの文化的意味の変容について調査・研究を行った。その結果、1500年代以降、奴隷ひとり一人の生の営みから創出されたカポエイラは「奴隷文化の象徴」という文化的意味が外在化されたが、約400年の時を経て、ブラジル文化歴史遺産研究所(IPHAN)によって14番目のブラジル無形文化財として2008年に正式に登録されたことにより、カポエイラは多人種国家ブラジルを象徴する文化の一つとしてブラジル国民に共有されうる公共のものへと変容したといえよう。カポエイラには文化の通時的普遍性と変容性という対立する性質が見受けられることが浮き彫りになり、文化としての民族スポーツの教材解釈の基盤と成り得ると考えられよう。 また、カポエイラの身体技法に関しては、基本の足運びや姿勢、よけ動作、けり動作、移動動作等が挙げられ、すべての身体技法はカポエイラで欠かせない弦楽器や打楽器の演奏による音楽リズムとの繋がり重視され、音と動きの調和、そして相手との動きの調和等が重んじられると考察された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初平成23年度に予定していた体験会は平成24年度に実施予定である。

今後の研究の推進方策

平成24年度では、カポエイラのゲームにおける駆け引きを支える精神文化について、文献研究並びに自らの体験を通じて理解を図り、指導方法ならびにカポエイラの教育的意義について研究を行う。

次年度の研究費の使用計画

直接経費の費目別に、「研究資料等」に100000円、「旅費」に600000円、「人件費・謝金」に450000円、「その他」50000円の予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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