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2011 年度 実施状況報告書

超音波法を用いた簡便な大腰筋形態および機能の定量的および機能的評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700774
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

高井 洋平  鹿屋体育大学, スポーツ生命科学系, 助教 (20574205)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード超音波法 / MRI / 大腰筋
研究概要

日常生活動作遂行能力やスポーツパフォーマンスと関連があることが言われている体幹部と下肢をつないでいる大腰筋の組織学的および生理学的機能を適宜モニタリング可能である技術整備は非常に重要である。そこで、本研究は超音波装置を用いて、これまで方法論的に困難であった大腰筋の形状および機能について、簡便性・利便性を持つ評価方法を確立することを主たる目的とするものである。この目的を達成するために、平成23年度は超音波法を用いた大腰筋形態の定量的評価方法の開発を行った。21歳から25歳までの11名の成人男性を対象に、第4腰椎と第5腰椎との間に位置する大腰筋の筋断面積をMagnetic Resonance Imaging(MRI)法で測定した。Bモード超音波法を用いて、MRI法と同位置の大腰筋の筋厚を測定した。得られたMRI画像から大腰筋の筋断面積と筋厚を算出した。超音波法で得られた大腰筋の筋厚が、大腰筋の筋断面積を反映するか否かについて、相関分析を行った。また、測定の再現性を確認するために、超音波法の測定は日を変えて2回行った。得られた結果は、以下のとおりであった。・超音波法による大腰筋の筋厚の測定は、再現性が高かった。・超音波法で測定された大腰筋の筋厚は、MRI法で測定された筋厚と有意な差はなかった。・超音波法で測定された大腰筋の筋厚は、MRI法による大腰筋横断面積と有意な相関関係があった。以上の結果は、従来から行われてきたMRI法を用いた大腰筋の定量的評価が、超音波法を用いて簡便に行うことができることを示すものである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成23年度の本申請課題の目的は、超音波法を用いた大腰筋形態の定量的評価方法の開発することであった。平成23年度は計画通り研究が遂行され、超音波法を用いた大腰筋形態の定量的評価方法を開発することができた。よって、本申請課題の遂行は、順調に進展していると評価できる。

今後の研究の推進方策

平成24年度では、超音波組織弾性映像法(エラストグラフィー)を用いて測定した大腰筋の硬度と大腰筋の収縮が関与している股関節屈曲筋力との関係を明らかにすることを目的として本研究を遂行する。被検者は、成人男性20名とし、股関節屈曲筋力発揮中の大腰筋の筋硬度を測定する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度に使用する研究費は、主に実験に必要な消耗品や被検者謝金として使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Ultrasound method for estimating the cross-sectional area of the psoas major muscle.2011

    • 著者名/発表者名
      Takai Y, Katsumata Y, Kawakami Y, Kanehisa H, Fukunaga T.
    • 雑誌名

      Medicine and Science Sports Exercise

      巻: 43 ページ: 2000-2004

    • DOI

      10.1249/MSS.0b013e31821994cb

    • 査読あり

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公開日: 2013-07-10  

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