研究課題
本年度は、繰り返しの重度肉ばなれ損傷モデルを用いて主にサンプルの採取、力学的解析、病理学的解析を実施した。繰り返しの肉ばなれ損傷モデルは、2日に1セッションの伸張性損傷を合計3回負荷することで作成した。最後のセッション後に下腿三頭筋およびアキレス腱を採取した。併せて筋機能の測定も実施し、得られたサンプルは筋線維横断面積(CSA)の算出や筋線維タイプ分析、免疫組織化学染色等の病理学的解析とウェスタンブロッティング法などのタンパク質定量分析に使用した。力学的指標となる等尺性最大トルクは、最初の伸張性収縮負荷2日後から有意に低下し、その後もさらに低下した。MHC電気泳動の結果、肉ばなれ損傷群でtypeIIbの減少とtypeIIaの増加を確認した(p < 0.05)。さらに、CSAはdeep regionのtypeIおよびIIがともに有意に減少していた(p < 0.01)。次年度は、採取したサンプルから線維化や筋萎縮に関連する指標のタンパク質定量を行う予定である。
3: やや遅れている
モデルの作成と再現性を高めるために動物実験が長引いたため。
実験動物の扱いに熟練した大学院生をアルバイト雇用し、研究の推進を図る。
今年度採取したサンプルから線維化や筋萎縮に関連する指標のタンパク質定量を行う予定である。
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具志堅武, 越智英輔, 高橋聡, 森田恭光, 木村直人, 鈴川一宏.
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BMC musculoskeletal disorders
巻: 13 ページ: 211-218
Physiological Research
巻: 61 ページ: 527-535