研究課題
本年度は、繰り返しの重度肉ばなれ損傷モデルを用いて群間比較を実施するためのサンプルの採取、力学的解析、タンパク質の発現量解析を実施した。繰り返しの肉ばなれ損傷モデルは、2日に1セッションの伸張性損傷を合計3回負荷することで作成した。重度の肉ばなれ損傷群との比較対象として、軽度肉ばなれ損傷およびコントロール群を設定した。全ての群において最後のセッション後に腓腹筋を採取した。得られたサンプルからウェスタンブロッティング法によるタンパク質定量分析を実施した。併せて損傷前から実験期間の終了まで筋力発揮を評価した。等尺性最大トルクは、軽度群と重度群との比較において最初の伸張性収縮負荷2日後から有意に低下し、その後さらに低下した。そして、伸張性収縮時の最大トルクは全てのセッションにおいて重度群が高い値を示した。一方、各セッションのトルク低下率は群間で変化が認められなかった。タンパク質の発現量については現在解析中である。なお本研究の成果は、19th Annual. Congress of the European College of Sport Scienceにて公表する予定である。
3: やや遅れている
昨年度からモデルの作成に時間が掛かりかつ比較対象群として軽度肉ばなれ損傷群を設定すべきと判断した事から動物実験にかける時間が膨大になったため。
次年度より継続的に実験動物に関わる実験に習熟した大学院生をアルバイト雇用し、研究の推進を図る。
現在までの達成度でも述べた通り実験計画に遅れが生じたため、使用額を次年度に繰り越すこことなった。研究自体の重要性は変わらないため、動物実験で遅れた解析を次年度確実に行う。
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