本研究では小学生および大学生とその保護者を対象に、生活習慣・嗜好性、栄養摂取状況などの親子間の関連性を検討した。また、大学生に対しては保護者との同居の有無による差についても検討した。その結果、小学生においては生活習慣や嗜好、栄養摂取状況などに親子間での関連性が見られる項目が多数存在することが明らかとなった。一方、大学生においては、保護者と関連の見られる生活習慣や嗜好は少なかったものの、依然、保護者の影響を受け続けている生活習慣などが存在していた。また、保護者との同居の有無による差の検討においても栄養摂取状況などに差が認められ、ほぼ成人に達しても保護者や家庭の影響を受けていることが示唆された。
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