本研究は、農作業が盛んで高齢化が進行する離島において、高齢者を対象に健康寿命の延長を目的とした運動プログラムの開発を行った。介護予防活動の実践に役立つプログラム開発のため、離島在住高齢者(対照群1)と市街地在住の高齢者(対照群2)の体力及び日常生活状況における比較研究を実施した。また、離島在住高齢者(運動群)を対象に3ヶ月間の運動教室を開催し、教室前後での体力及び日常生活状況の変化について検討した結果、運動教室に参加しなかった他の2群よりも改善が認められた。運動教室で実施した運動プログラムは、離島在住高齢者がより元気に過ごすのに有効なものと示唆された。
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