研究課題
糖尿病に代表される生活習慣病がミトコンドリアの機能低下に関わる可能性が示唆され、ミトコンドリアのエネルギー代謝メカニズム解明への期待が急速に高まっている。我々のグループは酸素輸送担体:ミオグロビン(Mb)に注目し、Mb が収縮中の筋細胞の呼吸活性に関与し、ミトコンドリアのエネルギー代謝をコントロールする可能性を示唆した。しかしながら、細胞内の酸素流量と呼吸活性レベル、ならびにMb発現量との関係については未だ明らかにされていない。本研究では、Mbの発現制御機構とその生理的意義を明らかにすることを目的とした。我々はラット骨格筋培養細胞を用いてMb発現のシグナル伝達メカニズムの詳細な解明を行い、Mb発現増加には細胞内cAMP濃度の上昇が重要であることが明らかとなった。
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Journal of Applied Physiology
巻: 118 ページ: 742-9
10.1152/japplphysiol.00054.2014