研究課題
インスリン様増殖因子(IGF-I)添加によるC2C12細胞の筋形成と肥大化におけるRhoAの役割について検討を行った。これまで我々の研究室で認められたIGF-I添加後のRhoAの発現増加について調べた結果、RhoA発現増加と共にRhoAのシャペロン蛋白質であるRhoGDIの発現増加が認められた。この結果よりIGF-IによるRhoA蛋白質の安定化を促進することが確認された。次にRhoAのドミナントネガティブ変異体を用いてIGF-I受容体下流のRhoAシグナルの阻害実験を行い、IGF-Iによる筋形成と肥大化においてRhoAの下流で働くMAPKのp38のリン酸化と筋細胞の融合に関わるM-カドヘリンの発現が関わっていることを明らかにした。以上の結果、C2C12細胞など筋細胞の筋形成と肥大化において、RhoA蛋白質は極めて重要な機能を果たすことを細胞内シグナル伝達から明らかにすることができた。
すべて 2013
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)
BMC Developmental Biology.
巻: 13 ページ: 10
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Diabetologia
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