思春期は生涯の骨の健康状態を左右する骨強度(最大骨量)を獲得する重要な時期であり、この時期の生活習慣は骨粗鬆症の予防に強く影響する。本研究では、思春期の骨強度増大(最大骨量の増大)に寄与する具体的な生活習慣を解明することを目的として、小中学生の骨強度測定、及び生活習慣調査を実施した。 本研究により、思春期の骨強度増大には運動が強く寄与しており、週に7時間以上(1日約60分以上)の運動を継続して実施することが骨強度(最大骨量)の増大に効果的である可能性が示唆された。今後は客観的な評価法を用いて、年齢ごとに分析を行うなど、より妥当性の高い調査法に基づく更なる検討が必要である。
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