研究課題1では、1型糖尿病モデルラットにおいて急性のジオスゲニン(性ステロイドホルモン前駆体のDHEAに化学構造が類似している栄養成分)を投与した結果、投与後90分後に有意に高血糖が改善し、骨格筋糖代謝調節経路の亢進が認められた。ジオスゲニン投与により骨格筋内の性ステロイドホルモン濃度が増加し、骨格筋糖代謝活性を亢進し、高血糖を改善することが明らかとなった。 研究課題2において、2型糖尿病モデルラットに8週間ジオスゲニンを投与した結果、骨格筋糖代謝活性は亢進し、空腹時血糖、インスリン濃度、さらにインスリン感受性においても有意に改善し、ジオスゲニン投与が2型糖尿病を改善する可能性を見いだした。
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