本研究では、他者の行動の認知である記述的規範やコミュニケーションが環境配慮型ライフスタイルに及ぼす影響を文化間で比較する。そのために、大学生を対象とした国際比較調査を日本、中国、ドイツ、アメリカにおいて実施した。また、友人との相互の影響過程を検討するため、ペア・データ調査を行った。その結果、個人的行動では同じ大学の学生の規範が、集合行動では地域での規範が行動に影響を及ぼしていること、いずれの国でもマス・メディアよりも身近な他者とのコミュニケーションの方が環境意識への影響が大きいことなどが示された。
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