研究課題/領域番号 |
23700861
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研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
榮 光子 大妻女子大学, 人間生活文化研究所, 助手 (30533004)
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キーワード | 消費者教育 / フェアトレード / 開発途上国 / 労働者 / スリランカ民主社会主義共和国 / 国際情報交流 |
研究概要 |
多くの消費者が抱く「フェアトレード製品の公正性とは何か」という問いに対して明確な解を与えるべく、本研究では、開発途上国の生産・製造に従事する産業階層別労働者のフェアトレード観、労働と生活の環境モデル、現在直面する不公正さの構造を実証的・計量的に明らかにし、公正性の評価軸を作成することを目的とした。平成24年度の研究計画に従い、(1)~(4)を実施した。研究計画(1)統計的手法を用いて昨年度の質問紙調査で得られた「労働者のフェアトレード観」の解析を行った。 データ入力、コーディング、ダブルチェック、単純集計を行った後、統計解析ソフトSPSSを用いて分析を行った。 研究計画(2)聞き取り調査法を用いて、労働者の不公正さを感じる事項のデータを収集し、SD法による質問紙を作成した。 調査場所はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等である。雇用者または総括リーダーから労働者の基礎的データの提供を受け、ランダムサンプリングした労働者への聞き取り調査を行い、「労働者のフェアトレード観」質問項目作成のためのデータを収集した。そのデータを基に、質問紙を作成した。 研究計画(3)「不公平さ」のプレ質問紙調査を実施・分析し、質問項目の検討と修正を行った。 調査対象者はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等の労働者であった。得られたデータを入力、コーディング、ダブルチェック後、単純集計を行った。また、統計ソフトSPSSを用いて分析を行い、質問項目の検討と修正を行った。 研究計画(4)「不公平さ」の本質問紙調査を実施した。 調査対象者はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等の労働者であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
以下の平成24年度研究計画(1)~(4)を順調に実施した。フィールドにおける人間関係も良好であり、順調に進展することができた。 研究計画(1)統計的手法を用いて昨年度の質問紙調査で得られた「労働者のフェアトレード観」の解析を行った。 データ入力、コーディング、ダブルチェック、単純集計を行った後、統計解析ソフトSPSSを用いて分析を行った。 研究計画(2)聞き取り調査法を用いて、労働者の不公正さを感じる事項のデータを収集し、SD法による質問紙を作成した。 調査場所はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等である。雇用者または総括リーダーから労働者の基礎的データの提供を受け、ランダムサンプリングした労働者への聞き取り調査を行い、「労働者のフェアトレード観」質問項目作成のためのデータを収集した。そのデータを基に、質問紙を作成した。 研究計画(3)「不公平さ」のプレ質問紙調査を実施・分析し、質問項目の検討と修正を行った。 調査対象者はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等の労働者であった。得られたデータを入力、コーディング、ダブルチェック後、単純集計を行った。また、統計ソフトSPSSを用いて分析を行い、質問項目の検討と修正を行った。 研究計画(4)「不公平さ」の本質問紙調査を実施した。 調査対象者はa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等の労働者であった。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は順調に研究計画(1)~(4)を遂行した。平成25年度は研究計画(5)~(8)を実施する。研究計画(5)昨年度得られたデータを統計的手法を用いて産業階層別労働者の「不公平さ」の因子抽出と構造解析を行う。データの入力、コーディング、ダブルチェック後、単純集計を行う。また、統計ソフトSPSSを用いて「不公平さ」の因子抽出と構造の解明を行う。 研究計画(6)データを各産業階層の労働者に還元し、抽出された因子の不公正さを解決する具体策について計量的に聞き取り調査を実施する。 研究計画(7)(5)によって得られた「不公正さ」の因子と構造を労働者に還元し、さらに、どのくらい改善されれば公正と感じるのかについてランダムサンプリングしたa.農地、b.繊維製造工場、c.陶器工場、d.ダンボール工場等の労働者に聞き取り調査を実施する。 研究計画(8)データを取りまとめ、成果の公開を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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