本研究では、介護事業所と地域が相互に役割を補完することによって、高齢者のその人らしい生活を支えることができると考えている。そこで次の(1)~(3)を目指した調査研究や実践的取組を行った。すなわち、(1)介護事業所にない機能を地域がカバーする、(2)地域にない機能を介護事業所がカバーする、(3)介護事業所と地域が協働する、である。 その結果、介護事業所と地域が相互に役割を補完することによって、施設高齢者と地域の関係性、および地域高齢者と地域の関係性を維持や再生することができることがわかった。また、介護事業所は高齢者が地域と関わることをサポートできる重要なポジションにあることが示唆された。
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