• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

熱・音・光複合環境下における快適規準の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23700870
研究機関京都府立大学

研究代表者

長野 和雄  京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (90322297)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2015-03-31
キーワード複合影響 / 等快適線図 / 等受容線図
研究実績の概要

最終年度はこれまで導いた3 lx、150 lx、5000 lx条件下における知見の適用範囲を広げるため、中間的な750 lx条件について実験を行った。照度条件間の比較から、3 lx条件では150 lx以上の条件に比べ同じ温度・騒音条件下でも快適感・受容感ともに低いことを明らかにした。
この最終年度を含む4年間で、気温8条件(暑熱:26,30,34,38℃、寒冷:14,17,20,23℃)、騒音レベル5条件(46、57,68,79,90LAeq)、照度4条件(3, 150, 750, 5000 lx)の組み合わせ条件に対する青年女性の快適感、受容感を得る被験者実験を実施した。
照度条件ごとに、総合的快適感・総合的受容感の申告値に基づき、総合温熱環境指標SET*と等価騒音レベルLAeqの組み合わせから等しい総合的快適感・総合的受容感を与えるコンター図、すなわち等快適線図・等受容線図を作成した。これにより、室温・騒音レベル・照度条件の組み合わせから総合的な快適度・受容度を0から100の数値で示すことができる。これまでの環境の快適規準が、室温なら室温のみ、騒音レベルなら騒音レベルのみであったのに対し、室温・騒音レベル・照度の組み合わせで表される点で独創的であり、本研究の最大の知見である。
また、快適度と受容度の差から、快適ではないが受け入れられる環境条件が存在することを明らかにした。従来の環境の快適規準は快適であるか否かを示すのみであったのに対し、このような快適でないが受け入れられる条件すなわち受容規準はこれまでほとんど示されてこなかった。常に快適を目指すばかりでなく、節電・健康志向・設備能力など様々な理由から許容できれば是とする新たな規準になり得ると期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Development of equi-comfort charts constituted with temperature and noise at 150 and 3 lx2014

    • 著者名/発表者名
      Nagano K., Horikoshi T.
    • 学会等名
      The 13th International Conference on Indoor Air Quality and Climate (Indoor Air 2014)
    • 発表場所
      Hong Kong
    • 年月日
      2014-07-07 – 2014-07-12
  • [備考] Nagano Laboratory KPU

    • URL

      http://www.nagano-lab.net/KPU_hp2014/images/HP0224-poster.pdf

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi