脂肪組織のビタミン A 代謝およびその肥満抑制効果に関する研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23700919
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 食生活学
• 研究機関: 長崎県立大学
• 研究代表者: 山口 範晃 長崎県立大学, 看護栄養学部, 助教 (80516295)
• 連携研究者: 駿河 和仁 長崎県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (70315852)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: ビタミン A / all-trans レチノイン酸 / 脂肪組織 / 高脂肪食 / 脂質代謝 / エネルギ / ー消費量

研究概要

高脂肪食を摂食させたマウスは、標準食を摂食させたマウスよりも脂肪組織重量が増大したが、それと同時にビタミン A (all-trans レチノイン酸: ATRA)を経口投与したマウスは、脂肪組織重量の増加を抑制した。さらに、呼気分析によるエネルギー消費量を測定したところ、ATRA を投与したマウスは、脂質由来のエネルギー消費量が増大した。このことから、ATRA は、高脂肪食の摂食による体脂肪の蓄積を抑制することが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Phycocyanin prevents hypertension and low serum adiponectin level in a rat model of metabolic syndrome (2013)
  • 著者名/発表者名: Ichimura M, Kato S, Tsuneyama K, Matsutake S, Kamogawa M, Hirao E, Miyata A, Mori S, Yamaguchi N, Suruga K, Omagari K
  • 雑誌名: Nutr Res 巻: 33 ページ: 397-405
  • 査読あり
• [学会発表] レチノイン酸は高脂肪食時のマウスのエネルギー消費量を亢進させる (2013)
  • 著者名/発表者名: 山口 範晃、駿河 和仁
  • 学会等名: 第65回日本ビタミン学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20130500
• [学会発表] アルコール摂取による肝臓の脂質およびビタミン A 量の変動に対する小豆抽出物投与の影響 (2013)
  • 著者名/発表者名: 駿河 和仁、出野 絵美、小池 泰介、谷口格、山口 範晃
  • 学会等名: 第67回日本栄養食糧学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20130500
• [学会発表] Effects of retinoic acid on adipose tissues of mice fed high-fat diets (2012)
  • 著者名/発表者名: Noriaki Yamaguchi, Kazuhito Suruga
  • 学会等名: FASEB Summer Research Conferences Retinoids
  • 発表場所: USA
  • 年月日: 20120600
• [学会発表] レチノイン酸はマウスの高脂肪摂食による脂肪蓄積を抑制する (2012)
  • 著者名/発表者名: 山口 範晃、駿河 和仁
  • 学会等名: 第66回日本栄養食糧学会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 20120500
• [学会発表] メタボリック症候群モデル OLETFラットにおけるビタミン A 代謝の変動 (2012)
  • 著者名/発表者名: 駿河 和仁、隅 亜里沙、野口 紗知子、山口 範晃
  • 学会等名: 第66回日本栄養食糧学会
  • 発表場所: 仙台
  • 年月日: 20120500
• [学会発表] ビタミン A 欠乏ラットの・カロテン代謝関連酵素の遺伝子発現に及ぼす食餌タンパク質の量と質の影響 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高瀬 幸子、清水 正則、山口 範晃、駿河和仁
  • 学会等名: 第22回日本レチノイド研究会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20111100
• [学会発表] 肥満発症ラットOLETF の脂肪組織および 3T3L-1 前駆脂肪細胞におけるビタミン A 代謝関連遺伝子の変動 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山口 範晃、駿河 和仁
  • 学会等名: 日本栄養食糧学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20110500